情報が本当かを自分で調べる①

テレビ、Web、雑誌などで数多くの様々なニュースが流れています。ニュースの中には、嘘もあるわけですがほとんどの人は確認しません。どうも自分の今の心情や人間関係などで、自分の考えと近いニュースは「正しい」、遠いと「間違っている」と判断する傾向があるようです。
さて、ここ最近で騒がれているニュースを例に、情報が本当なのか?を調べる手順を整理してみましょう。手順が少し長いので、何回かに分けて説明していきます。
まず初回は、ニュースに対して「どのように思うべきか?」からです。

こんなニュースが出ていました「日本全国で今年の死亡者は、普通の年に比べて多く、特に8月は異常に多くの人が亡くなっています」です。
まず皆さん、このニュースを聞いて真っ先に頭に浮かぶことは「新型コロナウイルスで多くの人が亡くなっているんだ、おお怖い・・・」でしょう。
ちょっと待ってください。まずは「本当に今年の死亡者数、特に8月が異常に多いのか?」と疑問を持ってください。これが非常に大事なのです。「それって、本当なのかな?」って1回立ち止まって考える事が大事なのです。

次にそのニュースの内容を別の情報源にあるのか?を調べてみましょう。例えば最初に見たニュースが、◯本テレビの朝のニュース番組だったとします。最も簡単な調べ方は「他のテレビ局のニュースで流れてはいないのか?」ですよね。いいんです、そこから取り組みましょう。 2、3の他のテレビ局のニュースを見ていると、まず流れているのを発見できます。「よかった、やっぱり本当だった!」は、まだ早いです。同じマスメディアのチャネルは、同じような情報を同じような時期に流すのが通例なのです。となれば違うチャネル、そうですWebで検索するのです。

Googleで「8月 死亡者」こんな簡単なキーワードで、沢山の「異常事態的」な表題がヒットします。もちろん中には、テレビ局のニュースがWebに掲載されていてヒットしている場合もありますが、Web系のニュースサイトやYouTubeのチャネルもヒットします。テレビメディアだけでなく様々なメディアチャネルで取り上げられているので「本当かも」は高まりますね。

さて、ここでまた疑問を持ってください。「様々なところで取り上げられているが、出所はどこなんだろうか?」と考える事です。 これ非常に大事な事なのです。

それでは「出所」つまり情報源を探しましょう。ここからは、想像や予測などを膨らませて進めてください。「死亡者数」とはものすごく大事な数字ですよね。「いつ誰が亡くなったのか」はどのようにわかるのでしょうか?  例えば不幸にもご家族で亡くなった方が出た場合、死亡届を市役所(区役所、役場)に提出します。この数字の積み上げが月の死亡者数となります。さて全国の死亡者数はどのようにわかるのでしょう?「全国の市町村にテレビ局が聞き回って集計した」訳はないでしょう。 そう、どこかの全国的な組織が取りまとめていると考えた方がいいですよね。 さてどこだろう・・・。

という事で、皆さんでどこの組織がとりまとめていて、どこにその数字がはっきりと書かれているのか?を調べてみましょう!

次回にその組織と書かれている場所をお伝えして、その続きに進みます。