情報が本当かを自分で調べる②

前回の続き「情報が本当かを自分で調べる②」になります。
前回は「皆さんでどこの組織がとりまとめていて、どこにその数字がはっきりと書かれているのか?を調べてみましょう!」で終了しました。

それでは今回もGoogleで検索してみましょう。検索キーワードは「全国 死亡者数」とします。「8月」を入れていないのは、死亡者数の情報を時系列で持っている情報源を探したいからです。なぜならば、今回の本当なのか?「日本全国で今年の死亡者は、普通の年に比べて多く、特に8月は異常に多くの人が亡くなっています」を調べるわけですが、この「異常かどうか」は「普通の年」と比べなくては判りませんよね。
だから時系列(他の年や月)も提供している情報源を見つける必要があるわけです。

Googleで検索するとこれまた様々なサイトがピックアップされてきます。
本日現在で最上位は「図4 死亡数及び死亡率の年次推移 – 厚生労働省」でした。
さっそく開けてみましょう。色々と細かい情報が掲載されたページが表示されました。
しかしながら、これ今回の目的に使えますかね? 使えません。

今回欲しい情報をイメージしましょう。
「全国の死亡者数、8月が入っている、比べたいから過去10年間ぐらいの8月の死亡者数が欲しい、8月だけでいいのかな?もしかして前月(2022年7月)から例年と変わった傾向があったのかもを知りたいし・・・・」ですよね?
そして、上記のような情報群(情報の集まり、英語ではデータセットなんぞと言う)の表メージを頭に描いてください。 そうです、エクセルの表のようなイメージです。
そしてその表に書かれてい数値を再利用できる事も大事です。書かれている数字を眺めるだけでは判断できませんから。

という前提を加えて検索を続けます。
いくつかページを開いていると、頻繁に出てくる単語がありますね。「人口動態統計」です。 どうも出所はここなのかな? 改めてGoogleで「人口動態統計」で検索してみましょう。
本日現在の最上位は「人口動態調査 – 厚生労働省」です。たぶんこれは当分このサイトが最上位でしょう。 開いてみましょう。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html

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むむむ、「お知らせの欄に 平成16年・・・」とか結構昔の情報もあるような気配ですね。「人口動動態統計(確定数)の概要」が目立ちます。クリックすると・・・・
「確定数」では、平成7年から2年前(令和3年)の年号がずらりと並んでいて、下に行くと「人口動態統計月報(概数)」には、平成9年から昨年(令和4年)の9月まで月がずらーーと並んでいます。(※2023年2月14日現在の表示状態)
おおお!これは使えそうですね。

それでは、今回のポイントである「令和4年の8月」をクリックしてみましょう。
ページが変わりました、しかしイメージした表は出てきませんでした・・・。
あきらめずに、ページの下を見て行きましょう。すると「参考」に「当月分を含む過去1年間の動向」というエクセルファイルがありました!!

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/m2022/xlsx/8-18.xlsx

早速クリックしてダウンロードし開けてみましょう。
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見つけましたね!! こんな一覧表がありました。

さて、この表をどのように活用するのか? は次回となります。